創価学会とは、どういう団体で、何をしているのか。
みなさん、こんにちは。さて、アメリカSGIのユーチューブチャンネルに、最新の動画がUPされていましたので、そのご紹介です。
この紹介ビデオのとても素晴らしい点は、どこにでもある、誰にでもありそうな日常から話がスタートするところなんじゃないでしょうか。
仏法だなんだといったところで、この自分の、この日常から離れたものではないということ。絶対に離れられない、この繰り返される日常に焦点が当てられているところで、より身近な話として入ってきやすくなります。
ああ、その人のその日常や、その感情、何となくわかる気がするなぁ、とか。
クスッとしたり、イラっとしたり、悲しかったり、悔しかったり、そんな日常を例に出して、仏法とはどういうもので、自分の日常とどう関わりがあるのか、どうしていくってことなのかがわかる、とてもいい紹介動画だと思います。
しかし!
残念ながら、この動画には日本語訳がついていません。
ということで、いつものごとく、なんとな~く分かるよう「かんたん解説」をつけました。
釈尊の説明や、いろんなところに若干ツッコミどころはありますが、なんだか途中から、ほろっとしたりして、いい動画ですよ。
では!
かんたん動画解説
チェロを弾く女性のシーンと共に、「勇気や知恵、慈悲という力強い音色を私たちは持っているんです。それを自分の生活に呼び覚ましていくことが仏法の本質であって、誰の中にもその輝きはあるんですよ」というナレーションが一緒に入ります。
「チェロを弾く女性」、「とある男性」、「料理をするおじさん」、それぞれの朝のシーンが登場してきます。
ころころ場面が変わっていく中で、だいたいそれぞれのストーリーが見えてきます。かんたんにそれぞれのストーリーをまとめてみましょう。
「チェロを弾く女性」の朝
毎朝懸命にチェロを弾く女性の携帯にオーディションの連絡が入り、急いで身支度を済ませてオーディションに向かっていく女性の朝。「とある男性」の朝
妻に目覚ましを止めてよ!と頭をぺんぺんされたり、トイレで歯を磨いているのを追い出される夫。娘は学校に行きたくないとわめき、息子はバットマンの姿で飛びつく。てんやわんやの毎日をおくっている男性のいつもの朝。「料理のおじさん」の朝
なんだかぎこちない手つきで料理をし、携帯を鍋に落としてがっくりきているおじさん。そこに離れて暮らしている娘が家にやってきます。
ここで再びナレーションが入り、「孤独や葛藤、病っていうのは今に始まったことではなく、もともとあったもんなんですよ」という感じのことを伝えます。
そして、ここからこの3つの場面がもっと深く展開していきます。
物語はどう展開していくのか
「料理のおじさん」
「ママのスパゲッティと同じような味がするわよ」という娘さんとの会話。奥さんが最近亡くなり、娘さんは心配して様子を見に来ているということが分かります。結婚指輪をさすりながら「なに、心配するこたない。大丈夫だから。」と娘に伝えるシーン。
「とある男性」
会社の上司らしき人から「どんなに時間がかかろうと関係ない。あのプレゼンを終わしておけ!」と冷たく言われている男性。職場での人間関係がうまくいっていない様子がわかります。
「チェロを弾く女性」
オーディションから家に戻ってきたところで一本の電話が。「他のチェロ奏者でいくことに決めたから」という連絡。何度も落とされているのか、悲しみにあふれた表情をしています。
(ナレーション)
「悩みに苦戦することが多くて、自分を信じることができなくなっている。そんな恐れや不安というのは、人生の嵐を乗り越えるには力がたりない、強さが足りないという思いから生じます」
上司らしき人から怒られ、家に帰り、ため息をつきながら玄関のドアを閉める男性。娘に後ろから抱きしめられ「・・寂しいな(会いたいな)」とつぶやく料理のおじさん。
ナレーションはこの後、仏教の解説をしていきます。
仏教の解説
(ナレーション)
仏教はこのような人生の本質的な悩みを克服する方法を探し求めたところから始まります。釈迦牟尼やゴータマシッダールタという名で知られていますが、彼はインド北部の小さな州の王子で、快適で贅沢な暮らしをしていました。
しかし、ある日彼は、自分の宮殿の門の外に出て、飢え、病気、貧しさを目にするのです。これらを目にし、過剰で贅沢な自分の暮らしを恥じるようになり、人々のこのような本質的な苦しみを克服する道を見つけようと決心します。
彼は、瞑想、断食、人里離れた生活をするというようなやり方や、いばらのベッドや墓地の骨の上で寝るというような苦行と呼ばれるものも試します。しかし、釈迦牟尼は、このような修行では探していたものは得られないことがわかります。
答えを見つけることにするのです。強風が吹きつけ、まるで悪魔が攻撃しているように感じます。これもまた無駄な道なのではだと悩みますが、嵐荒れ狂う中、不屈の精神を貫きます。
そしてこれらの悪魔は何であるのか、自分自身の否定的な気持ちや恐れであることがわかるのです。ついに、彼は万物根源の法を悟るのです。
南無妙法蓮華経。
全ての生命には勇気や知恵、そして慈悲がそなわっているのだと。
彼はこれを他の人と共有していきます。
弟子たちが現れ、この革命的な新しい生き方にならい、求めるようになります。
釈迦牟尼は彼の教えの本質をすべての人は平等であり、人生の目的は幸福であることを宣言した「法華経」の中に注いでいくのです。
彼の死後、この真の教えは希薄になり、多くの異なる宗派に分裂してしまいます。
釈迦牟尼も人間ではなく、神として崇められるようになります。
- [Narrator]
Buddhism began as a quest to overcome these essential problems of life. Shakyamuni, or Siddartha Gutama, as he is also known, was a prince in a small province in northern India. He lived in comfort and luxury. But, one day, he ventured outside of his palace gates. He saw hunger, sickness, and poverty. Witnessing this made him feel ashamed of his life of excess and luxury. He determined to find a path that would allow people to overcome these essential sufferings of life. He tried many different spiritual paths: meditation, fasting, living in isolation. Even extreme practices such as sleeping on a bed of thorns,
and on bones in a cemetery. But, Shakyamuni realized that these kinds of practices did not bring him what he was looking for. Shakyamuni then came upon a tree. He sat underneath this large Bodhi Tree and meditated, determined to find an answer. Strong winds blew. He felt as if demons were attacking him.
He worried this too was another futile path, but refused to give up as the storm raged on and at last, he saw these demons for what they were; his own negativity and fear. Finally, he was able to attain enlightenment and perceive the law or principle that pervades the entire universe and all living beings, Nam-Myoho-Renge-Kyo. All living beings are endowed with courage, wisdom, and compassion. He then began sharing this knowledge with others. Disciples emerged and sought to understand and follow this revolutionary new way of life.
Shakyaumni poured the essence of all his teachings into the "Lotus Sutra",
which radically declared that all people are equal and the purpose of life is happiness. After his death, the true teaching became diluted and fractured into many different sects. Shakyamuni even came to be revered as a God and not a human being.
大聖人の説明
日蓮大聖人は漁師の家に生まれます。成長するにつれて、自分の国が自然災害や伝染病、そして争いで引き裂かれるのを目の当たりにし、なぜこのようなことが起こるのだろうと自ら問うようになります。
このような苦悩に終止符を打つために、日蓮は日本第一の智者になる願いをたてられ、仏教の学派を真剣に研究します。長年経て「法華経」こそが最もすぐれた教えであることを悟るのです。それは女性、男性、すべての衆生は平等であり、仏性が備わっていると説いているからです。
これが南無妙法蓮華経という法であり、それを唱え、呼び覚ますことにより、誰でも最高の自分自身を呼び出し、人生の苦悩に打ち勝つことができるのです。
日蓮は一人立ち、この南無妙法蓮華経の法を広めていきます。
日蓮仏法が広まるにつれて、幕府や諸宗は、力のある教えや平等性を脅威としてみたのです。彼を迫害し、日本海の雪に覆われた小さな島に流罪にします。しかし、南無妙法蓮華経と唱え、この迫害から、万人を救う法を自ら広める使命を感じ、「どんな大難も風の前の塵に過ぎない」と宣言するのです。
日蓮は万人に備わる仏性を御本尊として御図顕し、次々に衆生に広め、救っていきます。彼の弟子たちは、病気や貧困、家庭不和を克服し、勝利の人生をもたらしていくのです。
Nichiren Daishonin was born in Japan to a family of modest fishermen. As he grew up, he saw his country ripped apart by natural disasters, epidemics, and conflict. He asked himself, why is this happening? To put an end to this suffering, Nichiren vowed to become the wisest person of Japan. He diligently studied all schools of Buddhism. After many years, he came to realize the "Lotus Sutra" is the highest teaching of Buddhism. Because it taught women, men, and all living beings are equal and endowed with Buddhahood. This is the law of Nam-myoho-renge-kyo. By chanting and awakening to it, anyone can call forth their greatest self and win over life's suffering. Nichiren stood up alone and went on his own epic quest to spread this law of Nam-myoho-renge-kyo. But, as Nichiren Buddhism grew, the political and religious establishment saw his teachings of empowerment and equality as a threat. They persecuted him and exiled him to a small snowy island in the Japan Sea. However, with the strength he found from chanting Nam-myoho-renge-kyo, he felt the persecutions signaled his mission to empower all people with the teachings of Buddhism, stating, "All obstacles are no more "than dust before the wind!" Nichiren inscribed the Gohonzon which is the scroll we chant to because it depicts the Buddhahood within all living beings. One by one, he helped people use Buddhism to awaken to their great strength and courage. His disciples overcame illness, poverty, and family strife to lead lives of victory.
創価学会の誕生
現代においては、人生の諸問題に打ち勝つために、日蓮仏法を用いた民衆運動として創価学会があらわれます。彼らは、万人の偉大なる可能性と平等性を基軸として、「法華経」と日蓮仏法を正しく広める団体です。
今日、永遠の師匠である牧口常三郎、戸田城聖、池田大作の三代会長の獅子奮迅の戦いによりこの仏法は広まり、世界中の人々が同じ不屈の仏の境涯を呼び覚まし、生命尊厳、使命に抱き、あらゆる困難を打ち砕く日蓮の教えの通り、南無妙法蓮華経を唱えています。
それぞれの登場人物が、題目をあげるシーン
(さらにナレーションが続きます)
私たちの師匠である、池田大作先生は、仏教哲学者であり創価学会インターナショナルの会長であり、「南無妙法蓮華経と唱えることは、本来の自分に立ち戻り、元初の自分に立ち戻り、元初の生命力を奪い起こす戦いである」と伝えています。
私たちの人生には、勇気をもって立ち上がる時、苦しんでいる人を慈しむ時があり、生命の中にある潜在的な可能性のことを、仏界とよびます。
しかし、これを毎日出していくことはとても困難です。数学や化学の方程式のように、EがMCの2乗に等しいだとか、H2Oは自然の法則をあらわしているというように、南無妙法蓮華経も私たちの環境の中で、全ての人に内在している仏の生命状態を表す普遍の法なのです。
花が冷風の吹く中を耐え花が咲き、生態系は絶妙なバランスでその命を維持するように、命を向上させたり、守護し、宇宙に元々備わっている深き慈愛や勇気のエネルギーが、南無妙法蓮華経という法なのです。
南無妙法蓮華経と唱えることで、この偉大なエネルギーを活かし、逆境を乗り越え、よりよい世界を作っていけるのです。
しかし、これは魔法の言葉ではありません。むしろ祈ることで、私たちの命に革命を起こすのです。根が深いネガティブな感情や不信に打ち勝ち、勇気、知恵、慈悲に目をむけていく。
SGIではこのプロセスを人間革命と呼んでいます。言い換えれば、私たちは祈って問題を解決していきます。
And in current times, it is the Soka Gakkai that emerged as a movement of ordinary people who have used Nichiren's teachings to conquer life's challenges. They are the organization to spread the "Lotus Sutra" and Nichiren's Buddhism correctly based on the equality and great potential of all people. Today, due to the lionhearted efforts of the three founding presidents and eternal mentors, Tsunesaburo Makiguchi, Josei Toda, and Daisaku Ikeda, to spread this Buddhism, people all around the world chant the law of Nam-myoho-renge-kyo as taught by Nichiren to awaken to the same indomitable life state of Buddhahood, to see the dignity of their lives and others, to overcome all difficulties and problems with a sense of mission to inspire all.
(Isabelle chanting)
Our mentor, Daisaku Ikeda, Buddhist philosopher and president of the Soka Gakkai International shares, "chanting Nam-myoho-renge-kyo is a struggle to return to our true, original selves and tap the innate life force that we have possessed from time without beginning." There are times in our life where each of us has brought forth the courage to stand up for ourselves. Or to have compassion for someone who is suffering. Buddhists call the great potential for these qualities within life, Buddhahood. Bringing this out everyday though, is very difficult. Just as math and chemistry equations, such as E equals MC squared or H2O describe laws of nature, Nam-myoho-renge-kyo expresses the universal law that the condition of Buddhahood exists within all living beings and in our environment. The perseverance of a flower to bloom amid cold winds. An ecosystem maintains a delicate balance so it may sustain the life within it. This innate compassionate, courageous energy of the universe to advance and protect life is the law of Nam-myoho-renge-kyo. To chant Nam-myoho-renge-kyo is to harness this great energy and to use it to overcome adversity and create a better world. It is not, however, a magic formula. Instead when we chant, we enact a revolution in our lives. We fight against our deep seated negativity, our fundamental disbelief in ourselves, and open our eyes to the reserves of courage, wisdom, and compassion within us. SGI Buddhists call this process, Human Revolution. In other words, we chant and become the solution
to our problems. Finding the courage to open a new chapter in life.
3つのストーリーの続きが登場
「料理のおじさん」
ナレーター(人生の新しい章を開く勇気を見出していく)娘が子供を預けに家にやってきます。孫を抱き、微笑む姿。
「チェロを弾く女性」
ナレーター(負けじ魂を呼び起こす)ベットで何か考えていたが、思い立ち、再びチェロの練習を開始する姿。
「とある男性」
ナレーター(どんなにつらい日も、深い感謝の心を持つ)自宅に帰り、ため息をつく男性。妻から、息子が描いた絵の話をされ、視線はその絵に。そこには「スーパーDAD、僕のヒーロー」と書いてある。奥さんからも、「私のヒーローよ、あなた」と。
最後に
(ナレーター)仏法は、自分の日常や地域を深く掘り下げていきます。これを体現したものが、SGIの地区の座談会です。ここでは、さまざまな生い立ちの人々が実生活の信仰体験を互いに話します。全ての人々は皆平等であるという信念に基づき、SGIには司祭も聖職者もいません。むしろ、SGIのメンバーは対等の立場でお互いをサポートし、夢の実現に向けてお互いに励まし合い、地域に平和をもらたすのです。
このすべての変革の鍵となるのが、私たちの内面の変革、心の変化です。これが人間革命です。私たちは皆、変化する力があります。この真実に気づく時、私たちはいつでも、どこでも、いかなる状況でもこの力を発揮することができるのです。
なぜなら、私たちが変われば、世界も変わるからです。
An expression of this is SGI's neighborhood discussion meetings. Here, people from every background dialogue with one another and share their real life experiences with Buddhism. Based on the belief in the equality of all people, SGI also does not have priests or clergy. Rather, SGI Buddhists support each other as equals, encouraging one another to achieve their dreams and bring peace to their communities.
The key to all change is in our inner transformation, a change of our hearts and minds. This is human revolution. We all have the power to change. When we realize this truth, we can bring forth that power anywhere, anytime, and in any situation. Because, when we change, the world changes.
では、みなさん。
素晴らしき人生を!