痛みで動けない時に読む創価の哲学 〔#244〕

苦しい思い


伸一は大きく頷くと、静かに語り始めた。
Nodding deeply, Shin'ichi began to speak in a soft tone.

毎日、苦しい思いをしてきたんですね。辛かったでしょう。……でも、あなたには御本尊があるではありませんか。信心というのは生き抜く力なんですよ
"It must have been very hard for you. You must have really suffered. But you have the Gohonzon, haven't you? Faith is the power to survive."

ご主人と別れて、日本に帰るかどうかは、あなた自身が決める問題です。ただし、あなたも気づいているように、日本に帰れば、幸せが待っているというものではありません。
"Whether you leave your husband and go back to Japan is something that you must decide for yourself. However, as you already know, happiness will not necessarily be waiting for you there.

どこに行っても、自分の宿命を転換できなければ、苦しみは付いて回ります。
Unless you change your karma, your problems will follow you wherever you go.

どこか別の所に行けば、幸せがあると考えるのは、西方十万億の仏国土の彼方に浄土があるという、念仏思想のようなものです。今、自分がいるその場所を常寂光土へと転じ、幸福の宮殿を築いていくのが日蓮大聖人の仏法なんです。
The idea that happiness exists somewhere else resembles the thinking of the Nembutsu school of Buddhism, which teaches the existence of a distant Pure Land located billions of Buddha lands to the west.
"Nichiren Buddhism, however, enables us to transform the place where we are now into 'a land of Eternally Tranquil Light' and there construct a palace of happiness.

そのためには、家庭の不和に悩まなければならない自らの宿命を転換することです。自分の境涯を革命していく以外にありません。
To that end, you have to change the karma that makes you suffer from family discord. There is no other way than to dramatically transform your own life condition.

自分の境涯が変われば、自然に周囲も変わっていきます。それが依正不二の原理です。幸せの大宮殿は、あなた自身の胸中にある。そして、その扉を開くための鍵が信心なんです
When you change your state of life, your environment will naturally start changing as well. This is the principle of the oneness of life and its environment (esho funi). A grand palace of happiness exists within your own heart. Faith is the key that opens the door to that palace."
引用元:新人間革命(1)旭日10/The New Human Revolution vol.1,"SUNRISE,"


みなさん、こんにちは。

お元気でお過ごしでしょうか。

さて、今回は「新人間革命」より、こんな指導をご紹介してみました。

画像がふざけすぎて中身が入ってこないようでしたらすみません。

この場面は、ハワイでの座談会の最中に、1人の若い婦人が自分の苦しみを泣きながら話したものに対して、先生がどのように答えたかというものです。

もちろん私はこの相談主と同じ境遇になったことはありませんが、人生において、自分のつらいこと、苦しみとどう向き合えばいいのかという根本のところは誰にでも当てはまりますね。

自分の業というのは本当にしつこいもんで、ここまで頑張ってまだ懲りずに出てくるかと思うものですが(そんな自分を打ちのめすパンチ力があるから、業といわれる所以なのでしょうけれど)、わき腹にパンチを食らって撃沈している時などにこの指導を思い出し、読み直し、泣きながら題目をあげ、そしていつの間にか元気が出てくるので不思議なものです。

悩みは自分の影と同じように、どこまでもくっついてくるものです。映しだす影の形は角度によって変わって見えても、私そのものが変わったわけではない。毎度毎度登場してくる悩みは、そんな私を映し出しているに過ぎないということですね。

日陰になって一時的に逃げられても(笑)、自分自身からは逃げられません。必ずまた再登場してきます。

いつか苦しみが襲って動けない時に、この言葉を思い出してみてください。


「毎日、苦しい思いをしてきたんですね。辛かったでしょう。……でも、あなたには御本尊があるではありませんか。信心というのは生き抜く力なんですよ」



素晴らしき人生を!



スポンサーリンク