自分が経験したことがない悩みを抱えている人を、どのように激励したらいいの? 〔#212〕

励まし隊

みなさん、こんにちは。

寒い日が続きますが、元気ですか?

さて、今回はアメリカ人のアメリカ人による学会指導シリーズをお送りします。

今回が第5弾になりますね。

このシリーズ、結構ちゃんとしているといいますか、ポイントもしっかりおさえられていますのでとてもいい内容になっています。何よりも具体的な例を出してくれていますので、一人一人が対応しやすいですし、根本を見誤ることなくできる点が素晴らしいですね。

「おちゃらけている」だけじゃない、伝えなければいけないことはしっかり伝えるというのは日本人にも、どの国の人にとっても大変参考になる部分ですね。

今回のテーマは

"自分が経験したことがない悩みを抱えている人を、どのように激励したらいいのか"
How do I encourage someone going through something I haven’t experienced myself?

という内容です。

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(過去シリーズ)
(その1)南無妙法蓮華経を他の言語で唱えないのはなぜか?〔#087〕 
▶(その3)アメリカ人のアメリカ人による学会指導 〔#180〕
▶(その4)アメリカ人のアメリカ人による学会指導4〔#184〕 
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引用元:英語/Living Buddhism February 2019 P6 
           日本語/world tribune Japanese February 2019 P2

回答


まず、全ての問題に回答しなければならないと思う必要はありません。もし、うまく答えて良く見せようと思ってしまえば、本来の信心激励の目的を失ってしまいます。
We should never feel that we need to have all the answers. And if we get caught up in worrying about sounding clever or making a good impression, we can easily lose sight of the purpose of encouragement in Buddhism. 

池田先生は、「一人ひとりの悩みに同苦し、疑問には的確に答え、希望と確信をもって、喜んで信心に励めるようにしていくことが、いっさいの源泉になります」(「新・人間革命」第2巻176㌻)と指導されています。
SGI President Ikeda says: “The source of all development in the realm of kosen-rufu lies in sharing the members’ sufferings, answering their questions to relieve them of any doubts and making it possible for them to exert themselves in faith joyously, filled with confidence and hope.” 

信心の激励には、まずよく聞いてあげて、その人が何を悩んでいるのかを理解してあげることから始まります。ですから個人指導は、8割が聞くことで、残りの2割が話すことなのです。
In encouraging others, it is important to first listen closely to try and understand what the person is going through. A helpful guide may be to listen 80 percent while speaking 20 percent. 

池田先生は、「対話というのは、まず、相手の意見、考えを、よく聞くことから始まる」(新・人間革命第9巻、228㌻)と述べています。
President Ikeda says, “Dialogue begins with listening in earnest to the opinions and ideas of the other person.” 

激励のカギは、私たちの慈悲にあり、激励する相手の勝利を真剣に祈り、その人が「御本尊の力」と「自身の生命の偉大さ」を深く確信できるように、一生懸命知恵を絞ることです。
The key to encouraging another person lies in our own heart of compassion, which we develop through earnestly chanting for the victory of the person we are encouraging and by racking our brains to find the best way to enable them to deepen their conviction in the power of the Gohonzon and the greatness of their own life. 

激励には、いくつかの方途があります。題目を一緒に唱え、学会出版物や小説「新・人間人革命」などから池田先生の指導を読んであげることです。また、その人と同じような問題を克服したメンバーの体験を学会出版物から見つけて紹介してあげたり、先輩幹部のところに一緒に指導を受けに行ったりすることです。そして、自分自身が過去にいろいろと困難を克服することで培った信心の確信を伝えることもできます。
There are various ways to encourage another person. We can chant Nam-myoho-rengekyo together and read President Ikeda’s encouragement from the SGI-USA publications or TheNewHumanRevolution. We can share from the publications inspiring experiences related to their struggles or take them to receive encouragement from a senior in faith. And we can impart our own conviction in faith gained through overcoming various trials in life.

メンバーの信心の成長を支えることで、自分自身の慈悲の精神や人を理解する心、そして人間性が磨かれて広がっていきます。人々の間でお互いに激励と支援ができるような強く、弛まず拡大するネットワークこそが、仏法の、そして、SGIの目的です。池田先生は、「大樹が、網の目のように、地中に深く張り巡らされた根によって支えられているごとく、学会を支えているものも、この地道な個人指導の積み重ねであるといってよい」(「新・人間革命」第8巻、104㌻)と指導されています。
When we strive in earnest to support the growth in faith of others, we are also uncovering, polishing and expanding our own compassion, empathy and humanity. Developing a strong and ever-growing network of mutual encouragement and support is the purpose of Nichiren Buddhism and the SGI. President Ikeda writes: “Just as a broad interwoven nexus of roots that sink deep into the earth supports a mighty tree, it is the consistent and painstaking actions of members to offer personal guidance at the grassroots level that hold up the Soka Gakkai.” 

ともあれ、一番大切なことは、人が幸せになるのを見たい、そして困難を克服するまで面倒をみたい、という願望です。そのようになると、まるで自分が困難を克服したように歓喜を体験するものです。さらに、このことが自身の人生の一部となり、もっと多くの人たちを激励しようとするエネルギーが出てくるのです。これこそが、仏の使いとなることであり、信心の本当のチャンピオンになることなのです。
Ultimately, what’s most important is our desire to see that person become happy and to continually support them until they overcome their situation. When we do so, we can experience as much joy as if we had overcome that problem ourselves. And this becomes part of our own lives as well as fuel for encouraging yet even more people. This is how we become emissaries of the Buddha and true champions of faith! 

*****
どうでしたか?

とてもシンプルですが、素敵な指導ですね。

個人的には、このようなシンプルなことを丁寧に説明をするアメリカのスタイルがとても好きです。

そして、最近はまっている(笑)、ガンジーの言葉で終わりにしたいと思います。

では!



“It's the action, not the fruit of the action, 
that's important. 
重要なのは、行動の結果より、行動そのものです。

You have to do the right thing. 
正しいことをしなさい。

It may not be in your power, 
may not be in your time, 
that there'll be any fruit. 
行動が実を結ぶには、
あなたの力では足りないかもしれないし、
あたなの生きている間ではないかもしれない。

But that doesn't mean 
you stop doing the right thing. 
だからといって、
正しい行いを止めてはいけません。

You may never know 
what results come from your action. 
あなたの行為がどんな結果をもたらすかなど、
決して分からないかもしれないが、

But if you do nothing, 
there will be no result.” 
あなたが何もしなければ、
何の結果もないのです。

― Mahatma Gandhi 
ーマハトマ ガンジー






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