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『青春対話Ⅱ』P19-20
『The Way Of Youth』
池田大作
有名な
ヘレン・ケラー女史を
知っているでしょう。
彼女は一歳半で、目も見えず、
耳も聞こえなくなってしまった。
もちろん話すこともできなかった。
しかし、
サリバン先生と”師弟一体”の
努力によって、
読み書きを覚え、
ハーバード大学を卒業した。
三重苦ー
不自由といえば
これほどの不自由は
ないかもしれない。
「闇」と「沈黙」だけが
彼女の世界だった。
しかし、彼女は、
自分の心から
「闇」と追い出した。
九歳の時、
彼女は初めて自分の声で
「暖かいです(it is warm)」
と一つの文章を発音できた。
そのときの「驚きと喜び」を、
彼女は生涯忘れなかった。
話せないという
「沈黙の牢獄」から
抜け出すんだとと戦って、
彼女は勝ったのです。
・・・・
彼女は負けなかった。
誇らかに、
希望という「太陽」に
顔を向け続けた。
勉強についても、
他の学生が楽しく踊ったり、
歌ったりしている間に、
彼女は「指文字」で
教科書を教えてもらいながら、
時には、
くじけそうにもなった。
・・・・・
『私は幾度かすべり落ちたり、
I slip back many times,
転んだり、
I fall,
立ち止まったり、
I stand still,
離れた障害物にぶつかったり、
腹を立てたり、
I lose my temper
沈んだり、
機嫌をなおしたりしながら、
思い足を引きずりつつ
少し先へ進んでは
幾らか元気を回復し、
いっそう熱心をふるい起こして
さらに高く上り、
しだいに開けゆく地平線を
見はじめるのでありました。
一つの苦闘は
一つの勝利でありました。』
ヘレン・ケラー女史を
知っているでしょう。
I'm sure you know
the story of Helen Keller.
彼女は一歳半で、目も見えず、
耳も聞こえなくなってしまった。
At the age of eighteen months,
she lost her sight and hearing.
もちろん話すこともできなかった。
Her loss of hearing also made it
difficult for her to speak.
しかし、
サリバン先生と”師弟一体”の
努力によって、
読み書きを覚え、
ハーバード大学を卒業した。
But by working together
with her teacher Ann Sullivan,
she eventually learned to read,
write and speak,
and
she graduated from
Radcliffe College in Boston.
不自由といえば
これほどの不自由は
ないかもしれない。
Surely no one could have been
as restricted as she was- unable to
speak, hear or see.
「闇」と「沈黙」だけが
彼女の世界だった。
Her world was one of
darkness and silence.
しかし、彼女は、
自分の心から
「闇」と追い出した。
But she drove the darkness
out of her heart.
九歳の時、
彼女は初めて自分の声で
「暖かいです(it is warm)」
と一つの文章を発音できた。
At the age of nine,
she finally spoke
her first sentence:
"It is warm."
彼女は生涯忘れなかった。
She never forget for the rest of her life
the astonishment and joy
she experienced at that moment.
話せないという
「沈黙の牢獄」から
抜け出すんだとと戦って、
彼女は勝ったのです。
She had succeeded in
breaking out of prison of
silence that confined her.
彼女は負けなかった。
誇らかに、
希望という「太陽」に
顔を向け続けた。
勉強についても、
他の学生が楽しく踊ったり、
歌ったりしている間に、
彼女は「指文字」で
教科書を教えてもらいながら、
時には、
くじけそうにもなった。
Being human,
however,
at times she would feel
forlorn and dishearted by
the long hours
she had to spend stydying,
having all of her textbook painstakingly
spelled into her land,
while other students were
singing and dancing and
enjoying themselves.
『私は幾度かすべり落ちたり、
I slip back many times,
転んだり、
I fall,
立ち止まったり、
I stand still,
離れた障害物にぶつかったり、
I run against the edge of
hidden obstacles,
I lose my temper
沈んだり、
機嫌をなおしたりしながら、
and find it again
and keep it better.
思い足を引きずりつつ
少し先へ進んでは
幾らか元気を回復し、
I trudge on,
I gain a little,
I feel encouraged,
いっそう熱心をふるい起こして
さらに高く上り、
I get more eager
and climb higher
しだいに開けゆく地平線を
見はじめるのでありました。
and begin to see
the widening horizon.
一つの苦闘は
一つの勝利でありました。』
Evey struggle
is a victory.
『わたしの生涯』
In The Story of My Life
ヘレン・ケラー著
・・・・・
彼女は言っている。
「そうだ、心の仙境においては、
私は他の人と同じ自由をもつであろう」
彼女の勝利宣言です。
彼女は「自由」を
自分で勝ち取ったのです。
「自由」という山頂に、
自分ではい上がったのです。
・・・・
強くなることです。
強くなればなるほど、自由になれる。
The stronger you are,
the freer you will be.
体力のない人は、
五百メートルの山でも
登るのは大変だろう。
Someone without a lot of stamina
may have great dofficulties
climbing even a small hill.
登ることもできない。
Someone sick
might not manage it at all.
楽しく、さわやかに登るだろう。
But
a strong, healthy person
can climb even a mountain easily,
with zest and enjoyment.
To climb the mountains
of you life goals,
自分自身を強くすることです。
it's important to
develop your strength.
勉強も、クラブも、
高等部の活動も、
すべてやりきれる自分になることだ。
Build a strong enough self so that
you can be active in school
and in your outside activities.
If you have strength and capability,
you will have freedom.
スポーツもそう、
楽器の演奏もそう。
The same is true of
sports or music.
実力をつけなければならない。
技術がなくてはならない。
そのためには、
自分を不自由な立場に置いてでも、
懸命に練習しなければならない。
苦労と相反して、
自分のしたいことだけをやっているのは
自由ではない。
それでは、「放漫」であり、
わがままです。
To play your chosen
sport or instrument
with complete mastery and ease,
you have to gain and
adequate level of proficiency,
you have to be prepared
to make some sacrifices
so you can practice
to the degree necessary.
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・・・・・
※『青春対話』と『The Way Of Youth』は表現の仕方が若干違います。ご了承ください。