すぐれた体験談とは何か?/What constitutes a strong experience? 〔#089〕



体験談 イラスト

みなさん、こんにちは。

突然ですが、
私は料理をするのが好きです。

好きは好きなのですが、
例えば料理レシピ通り、きっちりかっちり分量を量って料理することは非常に苦手です。

性格同様、
なんでも「ざっくり」人間なので、ちまちま出来ないのです。

日本人はきっちり、
細かいといったイメージがありますね。

しかし、料理のレシピに関して言えば、
日本の料理レシピは意外にざっくりしているという印象を受けます。(そのざっくりとしたレシピさえ見ないのですが)。

基本的に、「味を見ながら好きなようにいれておけよ」というのが漠然とあるのでしょうか。その点、海外のレシピは、もっときっちり細かい感じがします。

もちろん「少々/pinch of salt」や「一口サイズ/bite-size」などと

書かれていることも多いですが、

そういう表現で済ませられるものでも、

きちんと量やサイズを表現していることの方が多いですね。

特にアメリカでのレシピはその傾向が強いような気がします。


文化の違いや、共通項云々など

いろんな側面から言えるかとは思いますが、

「察してほしい」日本人と、

「伝える」アメリカの違いでしょうか。

「言わなくてもやれよ」という文化と

「言ったらやるよ」という文化(笑)。

こんなことを考えていくといろいろ面白いですね。

そんなアメリカで、

体験談を発表する時のヒントが書かれていた記事がありました。アメリカならではですね。

体験談一つとってみても、

料理のレシピのように、適量という言葉でななく、当たり前だと思わずに丁寧におさえているところが逆に新鮮に映ります。

それでは、

”すぐれた体験談とは何か?”について、皆さんと一緒にみていきましょう。

体験を披露する意義

座談会などで個人の信仰体験を披露することはSGIの誇り高き伝統です。
Sharing our personal faith experiences at meetings is a proud tradition.

池田SGI会長は、その意義についてこう述べています。

SGI President Ikeda says of their significance:

「体験発表とは、見方によっては、
自分の過去の恥を暴露することともいえる。
“One might say that giving an experience in faith involves an airing of past humiliations.

しかし、その体験談が学会の随所で、喜々として語られているのは、
The willingness of Soka Gakkai members to so readily and happily share their experiences, however,

それに勝る苦悩を克服した喜びがあるからだ。
comes from their immense joy at having triumphed over suffering. This overrides any embarrassment they might feel.

そして、同じように苦悩を抱えている人びとに対して、早く幸せになってほしいという、
慈愛の発露にほかならない。
Sharing an experience is also an expression of compassion, stemming from the hope that others with similar problems can overcome them and become happy as quickly as possible

ともあれ、無名の民衆が織り成す人生の凱歌の姿のなかにこそ、日蓮仏法の偉大なる法理の証明があり、創価学会の実像がある」
“In these triumphant chronicles of ordinary people’s lives, we can find proof of the validity of Nichiren Buddhism and a true picture of the Soka Gakkai”

「新・人間革命」第2巻308㌻」 
The New Human Revolution, vol. 2, pp. 263–64



チェックリスト: 
EXPERIENCE CHECKLIST:

*何が問題だったのか、その障害と苦難は?
*What was the problem, obstacle or challenge?

*その問題を信心根本にどのように乗り越えたのか
*How did you overcome the issue with your Buddhist practice?

*あなたの人間革命にとっての転機は何だったのか。自分が何を変えるべきだと気づき、そのためにどのような行動を起こしたのか。どのように祈っていったのか。
*What was the turning point in your human revolution? What did you realize you needed to change, and what actions did you take to change it? How did you pray about it?

*どのような結果となったのか。
*What was the resolution?

*問題への挑戦の源泉となった日蓮大聖人の御書、または池田SGI会長の指導は何か。
* Was there a specific passage from Nichiren Daishonin’s writings or SGI President Ikeda’s encouragement that served as your source of inspiration?

*この体験からあなたが学んだことは何だったのか。 
*What did you learn from this experience?

すぐれた体験談とは何か?

What constitutes a strong experience?

池田SGI会長は、”すぐれた体験談とは何か”について、新・人間革命」で次のように述べています。
In The New Human Revolution, SGI President Ikeda gives the following points about what makes an effective experience:

*体験談の文章というのは、いきいきとした状況の描写が大事だね。それには、動作を描くことだよ。(第10巻、56㌻)


*一代記のように、あれもこれも入れすぎると、結局は、何を書きたいのか、わからない原稿になってしま う。(同57㌻)
*“If you treat it like a biography and try to put in everything about the subject’s life, the article will lose its focus and no one will grasp what you’re trying to say” (vol. 10, p. 43).


*さらに、体験談の記事には、社会的にも皆が納得できる常識と道理が必要だ。 
* “A faith experience must be logical and comprehensible to the average person living in society” (vol. 10, p. 43).

ただ病気が治ったとか、商売がうまくいったというだけでは、信心の在り方を歪めてしまうことにもなりかねない。(同)
* “If you only report superficially that someone recovered from an illness or that their business improved, there is a chance you will promote a distorted understanding of faith” (vol. 10, p. 43).


*たとえば、大きな事故に遭遇し、九死に一生を得て、体は不自由になったが、頑張っている人がいたとする。命拾いをしたということは功徳ですが、そこに着目するだけでは、薄っぺらなものになってしまう。もう一歩、掘り下げて、体が不自由になっても、力強く、希望に燃えて、生き抜いているという姿を取材し、描き出していくべきです。その生き方のなかに、人間仏法の脈動がある。(第18巻、61㌻)
* “Let’s say there is a person who was involved in a terrible accident and was seriously injured, just barely escaping with his life. Now he’s disabled and trying to make the best of his situation. If you only highlight the fact that his life was saved as a result of his faith, you’ll be writing a very superficial story. You need to dig deeper and report on how he is striving valiantly in spite of his disability, how he still has hope and is doing his utmost to lead a full life. That’s the real story. It is in such a positive and forward-looking approach that Buddhist humanism is found” (vol. 18, p. 49)


*失敗も語ってください。 結果は実っていなくとも、 挑戦の苦闘と喜びを、ありのままに語り、頑張り続けていくという決意をぶつけていくんです。そうすれば皆が、”それなら、私にだってできる。私も挑戦しよう”という思いをいだいていきます。
* “It is important that you also share your disappointments. Even if you don’t achieve the desired results, frankly share the difficulties and joys of making the effort and demonstrate your resolve to keep on trying. If you do that, everyone will begin to think: ‘I can do that too. I’m going to give it a try.’


 一生懸命で、健気な姿勢に、人は、世代を超えて共鳴するんです。ありのままの自分、等身大の自分でいいんです。
That dedicated, steadfast attitude will rouse sympathy in everyone, transcending the generation gap. Just be yourself, nothing more and nothing less”
第25巻、322㌻
vol. 25, pp. 289–90  

World Tribune、3/11/16 




*****

どうでしたか?
いろいろ言われますが、
それでも人が蘇生をする姿はとても素晴らしいものがあります。
そこに、私そのものが、なぜ信仰をしているのかの答えがあるからです。
では!
 




スポンサーリンク